AV環境を変えてみる…雑感編


 さて、雑感編です。

 まず外観・・・アンプのほうは総アルミで、質感はかなりいいです。造り自体はあまりよくないのですが、素材が金属なのはやはり大きいですね。このあたりの雰囲気はちょうどソビエトのカメラみたいな感じでしょうか。デザイン自体も、余計な装飾を極力排した佇まいにとても好感を持ちます。
 Sound Blaster SXのほうは、上部・側面こそ金属ですが、前面がプラなので相当損をしています。今回はまずアンプを衝動買いしてしまったため、それにデザインを合わせてこの機種にしたのですが、手元に届いてみたらそこまで合わなかったかも。それでも対抗馬として検討していたオンキョーのSE-U55SXよりは合います。

 そして音質・・・音質の評価は難しいので相対的なものになりますが、アンプに関して言えば、手元にあるアナログアンプの入門機と比べて少なくとも1ランク以上よいようです。特に低域がずっとクリアになり、見晴らしのいい世界が眼前に広がります。このサイズ&消費電力でここまでの音が出るというのは本当に驚きです。安く、小さく、綺麗な音を実現できるデジタルアンプの威力を感じることができました。
 Sound Blaster SXは、悪くもなく良くもなくというところです。比較対象のヤマハCDX-993、E-MU 0404に比べるとちょっと硬い*1。ただ、ちゃんと音はクリアに出ているので、個性やら色気やらを求めなければ十分綺麗な音と言えます。
 とはいえ、次買い換えるときはまずDACサウンドブラスター)からになるでしょう。Audiotrak社のDr.DAC2あたりが比較的手頃そうです(色も黒だし)。あとはCECのDA53Nなんかがハイファイ入門という感じでしょうか。

(聴いた中で特に印象的だった曲)
・Tarkus(EL&P)、crisis (ジャコ・パストリアス)、Lithiumニルヴァーナ)・・・低域のクリアさが曲の印象を新たにします。
・ガーネット(奥華子)、星屑サンセット(YUKI)・・・ボーカルも十分伸びます。
マーラー交響曲1番(テンシュテット・1990ライブ)・・・ヘッドホンっぽい解像度が出るようになったので、小型スピーカーなのにホールで聴いているような感じがちょっと出てきたように思います。気づいたら世界に入り込んでいて、終演では泣きました。超名演。

*1:あと、低域がちょっと膨らみ気味になるようなので、イコライザで少し落としました・・・好意的に解釈すれば、小型スピーカーと組み合わせることを前提にしたチューニングなのかもしれません。