最近の買い物(与太話モード全開)


 ここ数ヶ月でカメラを何台か買い替えました。

 まず、デジタル一眼を久しぶりに購入。モノクロがほとんどなのでデジタルはあまり使わないのですが、頼まれ撮影のときにあると便利なので。機種はかなり悩みましたが、オリンパスE-410にしました。選定のポイントを挙げると・・・

 ・可能な限り安いこと(あまり使わないので)。質感もそれなりには欲しい。
 ・雑誌の見開きクラス&トリミングを考えると1000万画素くらいは欲しい。
 ・ISO400-800が実用になること。
 ・アスペクト比は4:3でも2:3でもいいが、印刷物との相性は3:4の方が上。
 ・手ぶれ補正はなくてもいい(被写体ブレには効果がないので)。
 ・手持ちのニコンレンズが使えればベター。
 ・ちょっと遊びに行くときなどにも使えるといいので、小さいとありがたい。

 画素、ISOから考えると、ニコンD40XD60あたりが候補。オリンパスはCCDサイズが小さくこれまで高感度撮影でノイズだらけだったけれども、E-410以降のCCDは十分実用になるレベル。これには驚いた。そこで、オリンパスE-410E-420E-510E-520あたりも候補になる。

 ニコンの両機種はレンズ選択の幅が狭い。手持ちのレンズ(タムロン屈指の名玉、17-35mm)をD40X&D60につけると、AFが作動しないのです。巷の論評をみていると、「軽量化のためにAFモーターを捨てるのは已む無し」という意見が大勢のようですが、私はモーターを乗せるべきだったと思います。D80はいいカメラですが大きすぎます。

 オリンパスは、大きく分けて手ブレ補正の510系と軽量の410系に分かれます。
 510系は残念ながらデザイン・大きさともに凡庸な感じがします。便利な機能は見事に揃っているので、純粋に性能だけで選ぶならとても素晴らしいカメラです。
 410は手ブレ補正がありませんが、人物を中心に撮るような撮影の場合、手ブレ補正はあまり意味がありません(1/30でも被写体を止められないことがあります)。なので510はあまり惹かれるところがなかったりします。小型軽量な点が410のウリ(驚異の385g!)ですが、これは本当に小さいです。他社と比較したとき十分小型な510と比べても、スペック以上の差を感じます。その差を生じさせる大きな理由が、グリップがないというところです。この点は本当にいいです。グリップはかさばるばかりでなくカメラのデザインを制約している面があるし、そもそもよほどの巨大レンズを使わない限りグリップは不要なのです。このグリップをなくしたデザインには好感が持てます(質感もエントリー機にしてはいいです)。OM-1には遠く及ばないデザインですが・・・(ストロボは超小型のものを別付けするのがよかったと思う)。
 ファインダーの小ささが問題ですが、パナソニックL10の拡大アイピースを使えばギリギリ及第点です。
 レンズが小さいのもいいです。セットでついてくる14-42mmのズームレンズは、かなりいい描写をします。ワイド端での歪曲が結構目立ちますが、解像力などその他の性能は見開きクラスでも十分に使えます(最悪、歪曲は補正できますし)。三世代目となる映像エンジン・TruePic3とも相俟って、オリンパスの一眼が作る画像は比較的すっきり解像した感じに仕上がるように思います。ノイズをうまく処理しているからだと思いますが、どうでしょうか(感度1600の荒れた画像も結構好きです・・・彩度を少し引いたとき、かつてのセンチュリアスーパー800のような枯れた高感度の色が出ます。笑)。

 ということで、今回はオリンパスを選びました(なんと、ほとんど使われていないものでもレンズ込み3万円台で買えます)。当分お世話になるつもりです。

 冒頭の「何台か」っていうのは何かって・・・?えーと、リコーGR1sの2台目を買いました。これで感度400と感度1600の使い分けができます(笑)。ノイズ耐性が大幅に向上したGRデジタル2にしようかとも思ったのですが、オリジナルGRに比べて非常に劣る操作性になってしまっています。デジタルコンパクトの中ではマシですが、写真を撮るという行為とカメラとが直結しない致命的な弱点があるのです。具体的に言えば、露出補正ダイヤルがない、液晶ファインダーしかない、という2つの点です。
 前者については、撮影情報をいちいち液晶でちまちま確認しながら撮るのはテンポが悪くなるということです。撮影で頻繁に変更する情報なんていうのは露出補正くらいしかないのですから、これをアナログのダイヤルに割り当てて他は必要なときだけ呼び出せるようにしておけば十分です。
 後者については外部光学ファインダーをつければいいというのでしょうが、これではかさばる上撮影情報(ピント位置・シャッタースピード)がファインダーで確認できません。
 これらの点は致命的なものであり(AFスピードも気になります)、控え目に言ってもダメダメです。GRの放つアウラは、使ってみて初めて分かるあのフィット感でした。カメラが何も主張せず、邪魔もしない・・・そして写りは感動すら覚える味を持っている。残念ながらGRデジタルにはそのアウラが感じられません*1。デジタルになって設計者が変わってしまったそうで、仕方ないのかもしれませんが・・・GRデジタル3があるなら、この2つは乗せて欲しいところです。

*1:繰り返しますが、コンパクトデジタルカメラの中ではいい出来です