デジタルカメラの画質がフィルムカメラを超えた?


 あけましておめでとうございます。更新頻度は低いですがぼちぼちやっていこうと思っております。

 さて、年頭の話題は表題の通りです(本稿はトラックバック記事です)。
 トラックバック(永井孝尚のMM21)によれば「コンパクトデジカメの画質は、いまや銀塩フィルムを凌駕している、と言ってもよいのではないでしょうか?」とされています。なるほど、これは引かれた画像を見ればそう思えてもおかしくありません。

 しかし私は、この記述には問題があるように思います。なぜなら、ここでいう「画質」は粒状性と解像力についてにしか問題とされていないからです。画質には、他にも諧調や色合い、ラティチュードなどいろいろな要素があります。それについて触れないまま上記結論を導くのはいくらか性急なのではないでしょうか。

 また、コンデジはAFスピードの遅いものが多く、画質はともかく撮れる「写真」の良し悪しにおいて問題を抱えていると思いますが、そのあたりも触れていただきたかったなぁと思うのです。(こちらは「画質」という命題からは外れますが、そもそも「画質」だけで写真機が判断されてしまうこと自体に問題を感じるので・・・)

 個人的には、永井さんのいう「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファー」という立場に強く共感しています。ただ、以上の命題については「??」と思うのです。影響力の大きい方だけに、できれば銀塩の立場も擁護していただければなぁ、と思わずにはいられません。