ボレロ/大野和士&東京フィル(ジルベスター)


 あけましておめでとうございます。3日に一回くらいの更新ではありますが、本年もよろしくお願い致します。

 さて、年初は軽くジルベスターコンサートを。ラヴェル作曲、ボレロがメインでしたが・・・うーん。カウントダウンにピタリだったのは流石といったところですが、肝心のアンサンブルは全然絡んでいませんでしたね。メロディ系の方々もなんだかつながりが悪く、不統一な感じでした。N響以外のオーケストラがテレビで広く見てもらえる数少ない機会だというのに、どうしてそれを生かそうとしないのでしょうか。残念でなりません。折角の機会なんですから練習時間を多くとって、気合いを入れて臨んで欲しかったです。

 あと、妙な踊りも不要だったと思います。この曲は純粋に音の響きを楽しむものだと考えれば、仮に踊りがどんなに素晴らしかったとしても全く余計なものになってしまいます。いろいろな事情が忍ばれて泣けます。

 良かったのは、楽劇「マイスタージンガー」のフィナーレの合唱のところを演奏したこと。いいセレクトでした。マイスタは序曲ばっかりですから、こういったものを聴けたのはよかったです。頑張れ東京フィル。