R・シュトラウス/家庭交響曲(ジンマン指揮/チューリヒ・トーンハレ管/2002年録音)

先日購入したCDの、6枚目のCD。曲情報はこちら[virtuoso phil.]で。
結論から言って、素晴らしい曲だ。私は、R・シュトラウスというとドン・ファンなどの軽妙な感じがどうも好きになれず、どちらかというと敬遠していたきらいがあった。しかしこの曲を聴いてみて、それは一掃。この曲がドン・ファンなどよりずっと後の作品だからか、和音がより重厚になり、かつシュトラウス独自の軽快さもしっかり交えられており、すごく聴き応えのある曲です。オーケストラの快楽のひとつである、壮大な響きを十二分に楽しめる。また、大音量であることの必然性はアンプを通した大音量にはない、ということを再確認させてくれる(CDはアンプを通してるという突っ込みは堪忍)。
演奏自体も非常にレベルが高く、この曲の可能性をほぼ体現したものではないでしょうか。縦は全然乱れない上に、響きにも余裕のある、理想的なものです。こんなに鳴るオケだったとは・・・。しかしそれもそのはず、1868年からの歴史あるオケなんですね。(このオケの歴史についてはこちらで[スイス音楽紀行]
この盤だけでも素晴らしいのに、他にまだ6枚も聴けるとは・・・至福。