デジタルカメラの対抗馬

私は、いわゆるミニラボ(写真をその場で仕上げる写真屋)でバイトをしています。私のいるラボでもご多分に漏れずデジカメのプリントが全盛ですが、やっぱりまだデジタルの画像は画質という点では未だにフィルムに遠く及びません。CCDの感度を上げすぎて画像がザラザラだったり、シャープをかけすぎて不自然な画像だったり、オートホワイトバランスがどうしようもなかったり(特に、フラッシュを焚いた時の人物の顔色は不気味以外の何物でもない)。
個人的には、綺麗に撮りたい時にはフィルムカメラの方がいいと思っています。勿論デジタルの利便性は凄いものがあるので、日常使用ではデジタルで十分なのかもしれません。要は、使い分けではないでしょうか。
フィルムカメラとは言っても、コンパクトカメラは市場も縮小しきっているので、画質の良いカメラは既に無いと言っていいでしょう。そこでおすすめしたいのが、旧ソビエトのカメラです。オート化などという言葉とは無縁の東側の製品ですから、使うのには多少の練習が必要ではあります。しかし画質は、その辺の普及型一眼レフよりもずっと良いです。練習とはいってもこんな感じ(Fantastic Camera Galleryより)の非常に簡単なものですし。

また、よく言われることではありますが、今のカメラ達が失った「物」としての存在感が、これらのカメラには必要以上にあります。
対象をよく見て、ピントを合わせ、露出*1を合わせ、シャッターをきる。こんな写真のプリミティブな感動を得ることができるのも、大きな利点です。
あ、あと、とにかく安いです。何せ2万円もしません。

デジタルカメラに対抗できるのは、ソビエトカメラである。最近割と本気でそう思います。ただし、変なものが好きな人でないとだめかもしれませんが・・・(笑)。

リンク>
代表的カメラ「スメナ8M」(Fantastic Camera Galleryより)
代表的カメラ「ゾルキー1」(Fantastic Camera Galleryより)
使いやすい「ゾルキー4」(Fantastic Camera Galleryより)
ソビエトカメラ本家、Fantastic Camera Gallery
ロシアカメラ専門店「king-2」(通販がおすすめ)
ロシアカメラ専門店「スプートニク」

*1:明るさのこと