箱根峠へ


 そろそろ行ってみるかと思い立って、自転車で登る峠としても有名な箱根峠(874m)に行ってきた。ついでに西へ足を伸ばしてみる(結局名古屋まで行った)。長くなったので2分割、まずは東京〜沼津〜浜松。

 さて、1日目。箱根まで行くのに適当に走っていたら何故か予定外の新横浜に出てしまい、戸塚のあたりから国道1号に。混んでて走りにくいかと思ったら意外に路側帯が広くて、走りにくいとは思わなかった。70kmちょっと走ったところで箱根の麓に。
 麓からは延々と約18km・平均斜度約4.7%の登りでさすがに大変だったけども、大平台で1度休憩を入れて何とか登れた。登りはあんなに暑かったのに、下りはとにかく寒い。フリースベストとレインウェアまで着てなんとかなった。
 三島で雨が降ったものの何とか沼津まで行って1泊。この日の走行距離は約127kmだった。

 沼津からは県道380号。横に長い松原の脇を西へ。ここは路側帯が広くて走りやすい。田子の浦港から北上して(自転車は富士由比バイパスに乗れないので)県道396号へ。ここは狭かった・・・。そのまま富士川を渡る橋に突入するけども、ここもまた狭い。全力で漕いで時速40kmくらいの流れに乗らざるを得なかった。とはいえ、信号をうまく使えばゆっくり行けるかもしれない。
 そこからの396号は交通量が減ることもあって比較的快適だった。東海道線沿いというのも悪くない。由比本陣のあたりは雰囲気がとてもいい。観光資源あり、古い商店ありという感じ。ゆっくりしたい気もしつつ、今日の長い行程を考えて後ろ髪引かれる想いで素通り。
 由比を過ぎると国道1号と合流。合流地点は静岡方面と東京方面の2車線に分かれるので、間違っても左車線に乗らないようにしなければならない。信号が赤だったので迷わなくて済んだ。
 合流後は混んでてキツいかと想像していたものの路側帯はそこそこあったので、走りにくいとは思わなかった。ただ、車のスピードと量は結構なものなので、一応気をつける必要はあった。無心にペダルを回していると清水に到着。ここから国道1号で行くのもありだけど、ちょっと回り道。国道150号で南下し、いちご海岸通りなる道を通ってみる。たしかに、苺のビニールハウスが海岸沿いにたくさんあった。ともあれ海岸を延々と走る。

 このあたりでどうもかかとの上に違和感を覚えたので、予定していた御前崎ルートを変更。距離を短くするため用宗の手前で国道1号に合流することにした。このあたりの国道1号はやっぱり混んでいる。そしてやっぱり路側帯は広い。マスク持ってたしそれなりに走りやすいけど、楽しいかと言われると微妙。どうやらぼくは国道1号で延々と行くほどのストイックさは持っていないみたいだ。

 しばらくすると宇津ノ谷峠。ここは明治、大正、昭和、平成という時代ごとのトンネルがあるということなので、せっかくだから明治トンネルへ。その途中はちょうど集落になっていて割合観光ズレし気味。でも雰囲気はよかった。トンネル自体もとてもよく、これはわざわざ訪れる価値があると思う。

 宇津ノ谷を過ぎると藤枝バイパス。ここもやっぱり自転車では通れないので、南のほうの国道1号へ。このあたりから向かい風が激しくなり、車販売店の旗がベースごと動くレベルの強風に煽られる。かかとも痛くなってくるし・・・(後にアキレス腱炎と判明)。ここはひたすら耐える辛い時間だった。

 金谷の手前で大代川を渡ってからバイパス側の国道1号に再び合流するのだけども、大代川を北上してすぐ合流するか、県道381号から合流するかという2択になる。前者はトンネルが多そうだったので後者を選択。ここはどちらをとっても上りだし。381号の登りは約2.4km、斜度平均5.9%。既に走行距離が100kmを超えていてかなり消耗していたので、結構きつかった。そして小夜の中山トンネルに。どこを通るか分かりにくかったので店で道を聞いた。ここは歩道を通るのがいいみたい。

 そのまま道なりに旧東海道を進むと、立派な神社があった。事任(ことのまま)八幡宮というそうで、人が全くいない中で静謐な境内を堪能できた。ここは宇津ノ谷の明治トンネルと並んで気に入った。

 この先の掛川バイパスもやっぱり通行不可なので、南側の国道1号で。アキレス腱がどうにも痛いので掛川市街のドラッグストアで効きそうな湿布を見繕ってもらう。残念ながら掛川城に行く余裕はなかった。

 袋井の手前で日が暮れてきて、ライトを増設。もう磐田の辺りでは痛みがマックスに。湿布のせいか漕げないほど悪化はしなかったけど、浜松まではもう辛いということしか覚えていない。浜松で泊。夕飯を食べに出る余裕もなかったのでコンビニの天丼を買うorzしかもタレの味が全然しないという代物。ファミマもうちょっと頑張れ。
 この日の走行距離は約150kmだった。静岡はとにかく長い。十分すぎるほど思い知った・・・。

 今回はとりあえずここまで。次回は浜松〜名古屋&装備品など雑感を。