プリンスホテルは使いません


 あらかじめお断りしておきますが、今回の記事について見解を訂正します。詳しくはこちらで。

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 日教組×プリンスホテルグランドプリンスホテル新高輪)の事件には驚きました。

 主な報道をチェックしましたが、議論が拡散気味であるようです。集会の自由云々の話は本来副次的なものです。なぜなら、契約を結ぶ結ばないは自由だからです。仮に契約段階で断わっていたのであれば、この件はここまでの大事件ではありません。日教組イデオロギーの問題などについても、少なくともこの事件においては全く関係がありません。
 問題は、司法の判断(契約解除は無効だよ、という決定)に従わなかった、この一点につきます。公式サイトの釈明をみると、「今回の決定は保全段階のもので・・・充分な審理、理解を得られなかった」と言っていますが、その決定に従わなければならないのが現行法です。この会社、顧問弁護士はいないのでしょうか。
 わたしは、以下の「弁護士 落合洋司(東京弁護士会)の『日々是好日』」のコメントに完全に同意します(リンク先の全文を是非みましょう)。
こういった人や組織が次々と出現すれば、法治主義は根底から崩壊し、日本国は国としての体を為さず、アフリカにあるような「失敗国家」化し、暴力、無秩序、不正義が横行する、暗黒の状態に陥ってしまうでしょう。長きにわたり綿々と続いてきた日本国の歴史も終わりかねません。上記のような姿勢、対応は、正に「暴挙」と言っても過言ではないと思います。

今後、このホテルを利用しようと人は、「日本国の司法権に従わないホテルである」ということを十分念頭に置いて、利用すべきかどうかを、よく考えてみるべきでしょう。
 プリンスホテルは、使ってはいけません。*1
 

*1:念のため付記しますが、党派的思考から言っているわけではありません(わたしはもともとイデオロギー的なものと縁遠い人間です・・・趣味人ですので笑)。ただ、このプリンスホテルの行為が現在の日本の繁栄を否定し蹂躙する行為であるというのは、一定の教育を受けた人間であれば、少し考えれば分かるはずです。