バディ・リッチ「Backwoods sideman」


 「Backwoods sideman」。直訳すると「辺境の伴奏奏者」。題意はあまりないとは思いますがね。本当に凄い曲です・・・。

 如何せんジャズは初心者なのでこの曲の何がすごいのかについて完全には分からないのだけれども、激しい横ノリ(しかもテンポがとにかく早い!)が最初から最後まで、超絶的なテンションで持続する感じがたまらない。あと、コードがいつまでも解決しないので気持ちの落ち着く暇なく(音楽の)頂上まで連行される、というのも理由として挙げられるかもしれない。さらに言えば、各楽器から生まれる音のひとつひとつが強靭な意思と技術でぶつかりあう強烈なセッション感も大きな魅力。ぼくはどんなに気分が滅入っているときでも、この曲を聴くと少なからずテンションが回復する。それはおそらく、人の意思(としての奏者・作曲者の意思)を純化された形でビンビン感じることができるからだろう。

 とにかく聴いてみてほしい。 絶 対 損 は さ せ ま せ ん !


 最初に動画作成者のパフォーマンスが入るので(これはこれで面白いけど)、飛ばす人は飛ばして下さい。0:55から本編。CDの録音よりかなりテンポが早いので興奮も倍増。CDでは、「THE ROAR OF '74」*1に収録されています。こちらは音質の点で良好。

 
The Roar Of '74

The Roar Of '74

*1:この「74年の咆哮」というタイトルからしてかっこいい(笑)。ジャケットもセンスよすぎる・・・57歳の人のジャケットじゃない。アルバムとしての完成度が非常に高いので、バディ・リッチ1枚目にもお勧め。