赤福終了で参宮線延命?


 風邪ひきましたorz

 さて、今さらの感はあるけれども、赤福がその歴史を閉じようとしている。悲しいと思う人が大半なのかもしれないけども、個人的には喜ばしい面もある。

 というのも、赤福の会長である浜田益嗣は伊勢商工会議所の会頭を長く務めていて、三重では絶大な権力を持っている(三重出身の親しい友人から聞いたので間違いない・笑)。そんななか、同氏は今年5月に「自動車による伊勢神宮参拝環境の整備のためJR参宮線を廃止すべし」という提言をした。参宮線近鉄鳥羽線とほぼ併走しているので無駄だというわけである。とんでもない発言だ。参宮線の景色はなかなかのものなのですよ(右記18きっぷポスター&周辺地図参照)。














 この発言はかなり波紋を広げたようだが、同氏の失脚によって参宮線は暫く延命されるとみてよさそうだ。村上龍希望の国エクソダス」の世界では真っ先にUBASUTEされそうな同氏だが、70歳まで公私にわたり好き放題してきたのだからそろそろ身を引いて頂きたいところ。
 実は今年の夏伊勢・鳥羽に行ったのでJR・近鉄両線に乗ったが、特に白眉なのは参宮線終点の鳥羽近く。地図を見ると海の上を通っているように見える。車内から写真も撮ってみた(写真1枚目)。このような路線はなかなかない。廃止などもってのほかである。鳥羽駅の雰囲気もよい(写真2枚目)し、「参宮線」という名前も雅な感じで好きだったりもするのです。

<参考>日刊ゲンダイより引用(10/23)
赤福 不正を知って諫めた社員は追い出されていた!」

 製造日偽装に続き、売れ残り商品を再出荷していたことが発覚した老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)。浜田典保社長(45)は会見で「申し訳ありませんでした」と謝罪。三重県は19日、無期限の営業禁止命令を出したが、これで赤福の疑惑がすべて解明されたわけではない。
 赤福を腐らせたのは、創業家・浜田一族の隠蔽体質だ。05年まで37年間も社長として君臨し続けた益嗣会長(70)と現社長の典保親子は、社内では「神」のような存在だった。誰も逆らうことは許されなかったという。赤福の内部事情をよく知る関係者から、日刊ゲンダイ本紙にこんな情報提供があった。
 「製造日を偽る『まき直し』と呼ばれる行為は、益嗣会長が30年以上前に考案したものです。2年前に社長を継いだ典保氏も続けたが、その実態は一部社員と役員にしか知らされていませんでした。しかし、この違法行為に異を唱える社員もいた。昨年8月、有志数人が『事実上の偽装行為に当たり、お客さまを欺いている』と意見したのです。これが絶対的なカリスマである浜田親子の逆鱗に触れ、みな会社を去ることになりました」
<引用以上>

 「絶対的権力は絶対に腐敗する」(John Emerich Edward Dalberg-Acton)という箴言を捧げたい。さらば、赤福