信州入門1・小淵沢駅弁編


 スーパーあずさは新宿の5・6番線発着なのだが、このホームが少し離れたところにある(位置的にはタイムズスクエアの前)。これは不便・・・。混み具合はまずまずという感じ。入線の少し前に行けば自由席でも大丈夫だろうと思う。

 小淵沢までは163km、1時間53分。車両の快適な乗り心地*1とも相俟って、あっという間に着く。
 そして小淵沢は駅弁が有名だ。特に名を馳せる「高原野菜とカツの弁当」(850円)と「元気甲斐」(1300円)を購入。


 「高原野菜とカツの弁当」は1968年発売の歴史ある駅弁で、中身は名前のとおり、高原野菜のサラダとチキンカツ(3枚)。生野菜をフィーチャーした駅弁は少ないのでポイントは高い(しかも野菜がおいしい!)。野菜と肉との相性もいい。当然ながらカツは冷めているので、それをどうみるかが評価の分かれ目になるだろう(ぼくは冷めても好きだ)。

 「元気甲斐」は2段の折詰弁当(1985年発売)。値段から想像できるように、多彩なおかずが入っていて贅沢な内容となっている(お品書きまでついている)。高いだけあっておいしいと思う。
 しかし、ぼくの駅弁の評価基準に照らすと若干不満が残る。ぼくの駅弁の評価基準は、1.冷めてもおいしいこと、2.値段が安いこと、3.昔から旅人の活力源となってきたという歴史、この3点だ。2.を敷衍していえば、やはり駅弁の値段は高くとも1000円に抑えてほしいと思う。世の中には500円台ですごくおいしい駅弁もあるのだから(例:京都駅「あみ焼き洋食弁当」(510円)、新宿駅「鳥めし」(500円)など*2)。

 ともあれ、両者ともに水準以上で満足でした。清里フォトアートミュージアム編に続く。

*1:振り子式車両で酔いやすいけど・・・。なお、振り子式車両も進化しているらしい。知らなかった。→wikipedia

*2:もちろん味は単純になるけれども、そもそも駅弁ってそういうものなんじゃないかと思う。しかし、そういった古さ・ノスタルジーを駅弁に求めるというのは、必ずしも広く支持される立場ではないなのかもしれない。ぼくは本橋成一の写真集「上野駅の幕間」を見てから、何となく鉄道の旅にそういう古さを求めてしまっているのだ。