ちくわ笛礼賛


 2月1日(水)の日経朝刊の最終面の記事「ちくわ笛に命吹き込む」(住宅正人氏)があまりにステキだったので、触れてみたい。

 我がバイブルのひとつ「ピューと吹く!ジャガー」4巻巻末に出てきたように、この世に存在するものはおよそ何でも笛にできてしまうけれども、ちくわ笛もこの仲間。ちくわに穴を開けて音を作っていく楽器だ。

 日経にしてはタイトルがやたらはっちゃけているのが気になって本文を読んでみたところ、なるほど納得という感じのポップな文章だった。

 初披露めざし何日も練習したが思うように音が出ない。それでも練習を重ね、ついに大事なことを悟った。
 ちくわは生きているのだ。*1
 !?

 ちくわ笛とはまた突拍子もないことを、と思われる人もいるだろう。だが管楽器の奏者なら誰でも人に隠れてこっそりと、ちくわか何かで音が出ないかとわくわくしながら確かめた過去をお持ちのはずだ。
 確かに、僕もゴムホースでやったことがあります(長さを楽器と同じにすれば、かなりホルンに近い音が出る)。住宅氏はさらに続けていう。
 音楽に縁がなくても子供のころ、ビール瓶の口にぶぉーっと域を吹きかけ音を出して遊んだことはないだろうか。本来、すべての楽器の始まりはこうしたものだったはずだ。
 これには納得。先日僕はテスト明け初めて楽器を触ったのですが、30分の予定が1時間、結局2時間吹きっぱなしという事態に陥ったので、よく分かる。

 ジャンルは違えど、こういった音楽は本当に頑張って欲しいと心から思っています。予想を大きく超える音色なので、是非聴いてみよう→ここ(公式サイト)


 ちなみに、吹き終わったちくわは食べる。



*1:その後の文章によると、吹いているうちに体温が伝わってすぐに膨張し、寸法が変わってしまうということだそうです。それにしても文章に脈絡がない。この人・・・どうもうすた京介の影響を受けている気がしなくもない。