ゼミナール・民法入門(著:道垣内弘人)


 ちょっと余裕ができたので、拾い読みながら読んでみました。とにかく小ネタが豊富で、ただ薄いだけの入門書とは比べ物にならない面白さ。「余談」とは「単なる余計な談義」ではないことがよく分かります。これから役に立ちそうなところをちょっとメモ。

 規約・法律については、3つのことが行われている。
 1.分類
 条文を単に羅列するのでなく、ある一定のまとまりごとに分類する。
 →分かりやすくなる。(cf.ハンムラビ法典は単なる羅列)
 2.分割と統合
 いくつかの条文に共通するものを抜き出して1つの条文に括り出す。
 例:議決方法の条文を1つにまとめる
 →条文が増えるが、条文がすっきりする。
 3.抽象化
 定義規定を置く必要はあるが、元の条文自体は分かりやすくなる。
 例:議決する会を「総会」と命名する