文春高裁決定行間予想

旅行から帰ってきたらこのザマですか・・・。
文春高裁決定(読売新聞)
文春の反論(駄文なので斜め読みで十分、詭弁分析の良い資料かもしれません)

高裁は、「記事はプライバシーを侵害しているが、内容や程度からすると、事前差し止めを認めなければならないほど、重大で著しく回復困難な損害を与える恐れがあるとは言えない」とする。損害の「程度」の判断は本当に微妙なところなので、この点において決定が覆ることはあるんだろうなと思っていた。プライバシー侵害という点では高裁も全く異論ないようだ。

さて、今回の高裁決定の裏を予想してみる。本決定の根本として高裁は、「表現の自由」は相当程度市場経済で御されるべきである、と考えているのではないか。言い換えると、高裁は、このような記事は読み手が買わなければいいのだ、と考えているのではないだろうか。まあこの予想は、代議制において適性を疑う人間が選出されることは選挙民の責任である、ということから推測しただけなんですが・・・。

また、日本の司法判断(特に高裁以上)は司法消極主義である。簡単に言うとこれは、司法権という強力な権力の行使はできるだけ控えられるべきである、とする考えである。この主義からも以上の予想を導けないことはないかと・・・。

確かに、こんなんを買う人間が悪い、と言われればそれまでなんですがねぇ。私は、このような腐った週刊誌の不買が進むことを心から願います。

不適性議員は不適性有権者の結果であり、不適性雑誌の跋扈は不適性読者の結果、ということは最低限言えるのかもしれません。

追伸>売店のオバチャンに聞いたら、文春の反論号はさっぱり売れてないみたいでした。