企業統治

 日経9日夕刊5面より;「キヤノンの御手洗氏は『取締役同士の意志疎通を徹底している。これが企業統治上、非常に有効だ』と語る。頻繁に顔を合わせて会話していれば、隠れて不祥事など起こさない、というわけだ」

 さて、法の格言として有名なものに「法律は運用する者次第で良くも悪くもなる」というものがある。言い換えると、法律は運用する者の思想・目的を問う、ということだろうか。
 企業統治に当てはめてみる。氏の考えに基づく企業統治の在り方だけが原因ではないのは勿論ながら、その在り方がキヤノンの隆盛に寄与している部分は少なからずあるのではないかと思う。正に、扱う者次第で良くなるということではないか。

 人間がどれだけ信用できるかについて、私見では「顔の見える状況の(個と個が相対する)人間は比較的信用でき、顔の見えない(集団対集団のような場合の)人間は全く信用がおけない」と考えている。上記に照らすと、この考え、意外といい線いってるのかも?

 ともあれ、法を扱うときのみならず、本質を探究する姿勢が大事なんでしょう。

 しかし一番感心したのは、御手洗氏が7時20分に出勤するということ。生まれついての寝坊野郎の私を誰か助けて。